昨夜、旦那が飲み会で帰りが遅くなるということでこれは読書チャンス!
早々に家事を片付け、夜ゆっくりと読みました。
終盤は涙もほろり…
青臭い話は大好きです。
「総理にされた男」はどんなお話?
総理大臣と瓜二つの容姿を持つ売れない舞台役者・加納慎策は、総理の替え玉になるという密命を受けます。
得意のモノマネ芸で世間を欺きつつ、役者の才能を発揮して演説で周囲を圧倒・魅了していきますが、国民の思いを無視した政治の現実を知り、ショックを受けます。
慎策は国民の声を代弁すべく、その純粋で実直な思いを政治家たちにぶつけます。
理不尽に対する怒りを胸に戦う姿は皆の心に響くのか。
「総理にされた男」の主な登場人物
- 加納慎策(かのうしんさく)…売れない舞台役者。
- 真垣統一郎(まがきとういちろう)…内閣総理大臣。
- 樽見政純(たるみまさずみ)…内閣官房長官。
- 大隈泰治(おおくまやすはる)…野党民生党代表。
風間歴彦(かざまつぐひこ)…城都大学准教授。慎策の親友。 - 安峰珠緒(やすみねたまお)…慎策の彼女。
「総理にされた男」を読み終えての感想
おやおや、どっかで似たような内容読んだな?と思ったら「民王」でした。
あちらは中身が入れ替わるお話ですが、こちらは総理の影武者のお話です。
総理の代役を務めるド素人の慎策ですが、そのずば抜けた度胸と優れた現場処理能力で、何とかなってしまうのが痛快でした。
役者魂見事ですね、あっぱれ。
そして終盤。慎策の青臭く、真っ直ぐで淀みのない目が人々の心を次々と動かしていく様が感動でした。
私も就職した頃、結婚した頃、子どもが生まれた頃…‧キラキラとした理想とかあったのかなぁ、なんて。
おっと、結婚は失言ね。
「宿題しなさい」とか「YouTube見過ぎ」とかつい子どもにブツブツ言っちゃうけど、この子たちが産まれてきた時って「賢くなってほしい」とか「一番になってほしい」とかそんなの全然思ってなくて。
「あぁ〜、産まれてきてくれた。無事に健康で大きくなってくれればそれでいい」
ただただ愛おしく、そう思ったんだよなぁ。
初心大事ね。
そんなことを思いながら、我が子の寝顔が見たくなってベッドに覗きにいく母でした(^^)