unlimitedのおすすめで出てきた一冊。
途中から「最後きっと泣いてしまいそうな気がする…」と思っていましたが、案の定泣きました。
山をきっかけに繋がった二人の友情。最後までお互いを信じた姿に、涙なしでは読めませんでした。
「失踪者」はどんなお話?
山岳カメラマンの真山道弘は、10年前、クレバスに置き去りにしてしまった親友・樋口友一を迎えに行きました。極寒のクレバスに閉じ込められた遺体は、歳を取ることなく凍りついてしまっているはず。しかしそこにいたのは、明らかに10年前より年老いた樋口でした。
「失踪者」の主な登場人物
- 真山道弘(まやまみちひろ)…山岳カメラマン。
- 樋口友一(ひぐちゆういち)…故人。真山の元相棒だった。
- 榊友輝(さかきともき)…登山界のアイドル。
「失踪者」を読み終えての感想
ラストは涙でした。見つけて欲しかったんだよね、きっと。
かつての相棒なら必ず迎えにきてくれる…
樋口はそう信じて登ったのかもしれないと思いました。下山することのない登山…
長年の相棒への究極の信頼に、とても心を打たれました。
樋口はやっぱり最高のクライマーだよ!!
それと…
この本を読んでいて、途中なぜか平出和也さんと中島健郎さんの滑落のニュースを思い出しました。
イッテQでもよく拝見していたので、すごくショックなニュースでした。
そしてまさに読み終えようかという最後のページに、なんと中島さんがこの本を監修されたとのコメントが。とてもびっくりしました。
すごい偶然です。
そんなこともあり、心に残る一冊でした。