― *. 読んだ本、少しずつ綴っていきます。 .* ―

『逃亡刑事』感想|濡れ衣を着せられた女刑事と少年の逃亡劇!ノンストップで胸熱エンタメ

2017年新刊2020年新刊PHP文芸文庫PHP研究所 中山七里文芸・小説
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NANAKO
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こんにちは🌿.*
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へお立ち寄りくださりありがとうございます。
今日ご紹介するのは、中山七里さんの小説『逃亡刑事』です。

📖 本の基本情報

単行本

タイトル逃亡刑事
著者中山七里
出版社PHP研究所 
発売日2017年11月
ページ数326ページ
ISBN-13978-4569837017
ジャンル文芸小説

文庫本

出版社PHP文芸文庫
発売日2020年6月
ページ数288ページ
ISBN-13978-4569900230

📝 あらすじ

県警内部、誰も信じられない――。
千葉県警の警察官が殺され、捜査にあたる警部・高頭冴子たかとう さえこ。検挙率トップの高頭班を率いる彼女は、陰で〈アマゾネス〉と呼ばれるほどの腕前を誇ります。事件の目撃者は、まだ八歳の少年・御堂猛みどう たけし。冴子は猛から話を聞くうちに、思いもよらない人物が犯人であることを知ります。

しかし、逆に冴子自身が濡れ衣を着せられ、警察組織から追われる立場になってしまいます。無実を証明できるのは、たった一人、目撃者の少年だけ。冴子は猛を連れて逃げながら、真犯人に立ち向かう手段を模索します。果たして彼女は、追い詰められた状況から逆転できるのでしょうか。息もつかせぬノンストップ・ミステリーです。

💭 読んだ感想(ネタバレあり)

高頭冴子の姿に惚れました!身長180㎝の迫力、美形で男前な立ち回り。濡れ衣を着せられ、たった一人の証人である少年・猛とともに逃げ続ける姿は、まさに女版レオンですね。次々と追っ手を倒しながらも、猛には優しく寄り添うという母性も芽生え、そのギャップが最高でした。
もしドラマ化されるなら、天海祐希さんや米倉涼子さんが合うかな?と勝手に想像。

冴子と猛の交流はとても温かく、ただの逃亡劇にとどまらないヒューマンドラマになっています。事件が解決すれば必然的に別れが待つ…その切なさが胸に響きました。猛、大きくなってまた冴子に会えるといいね。

他の作品でも登場する宏龍会・山崎さんも大活躍でした! 大阪の下町での潜伏生活、迫撃砲まで飛び出す大立ち回りなど、派手さと人間味が絶妙に混ざり合っていて、まさにエンタメの醍醐味でした。テンポの良さもあって、最後まで一気読み。結末の大どんでん返しも痛快で、読後感はスカッと爽快でした!

☕ この本は、こんな人におすすめ

  • 刑事と子どもの絆を描く物語に弱い人
  • スピード感のある逃亡劇・エンタメ小説を楽しみたい人
  • 悪徳刑事と正義の刑事の対立構図が好きな人
  • 派手なアクションや大立ち回りでスカッとしたい人
  • 女性刑事が主役のハードボイルドを読みたい人

🔚 おわりに

正義感にあふれた女刑事と訳ありの少年が逃避行を繰り広げる――その構図だけでも胸が高鳴りますが、実際は想像以上に熱くてとても人間味あふれる物語でした。
大阪の下町の描写やヤクザたちとの交流も濃厚で、ただの逃亡劇では終わらないのがとても楽しかったです。
最後までノンストップで駆け抜ける痛快エンタメ、ぜひ手に取ってみてください。

NANAKO
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最後までご覧いただき、ありがとうございました。この記事が、あなたと素敵な一冊との出会いにつながれば幸いです。
また次の本で、お会いしましょう!