― *. 読んだ本、少しずつ綴っていきます。 .* ―

『結界(上)』感想|リアルすぎて息が詰まる!スピード感と緊張感に一気読み必至の政治サスペンス

2022年新刊ダイレクト出版文芸・小説津谷 一
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NANAKO
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こんにちは🌿.*
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へお立ち寄りくださりありがとうございます。
今日ご紹介するのは、津谷 一さんの小説『結界(上)』です。

📖 本の基本情報

単行本

タイトル結界(上)
著者津谷 一
出版社ダイレクト出版
発売日2022年8月
ページ数356ページ
ISBN-13978-4866221458
ジャンル文芸小説

📝 あらすじ

有能な政治家として知られた岡本哲之介が、不可解な死を遂げます。
その直後、正体の掴めない武装集団によって「国家機密」が強奪され、総理大臣・高島昇は、経済産業大臣・立浪義彦らとともに真相の解明へと動き出します。

一方、事件の影を嗅ぎつけた新聞記者・佐々木大介は、執念の取材によって国家を揺るがす秘密に迫っていきます。

そして彼らの前に立ち現れたのは――国家の中枢をも飲み込もうとする、巨大な陰謀でした。

💭 読んだ感想(ネタバレあり)

とにかくリアリティがすごいです。戦後政治や現代の安全保障、エネルギー政策といったテーマを土台にしているので、フィクションなのに「今まさに起きている現実では?」と思えるほどの臨場感がありました。

秘密兵器をめぐる政府内部の駆け引き、それを追う新聞記者の執念――政治と報道、それぞれの立場から描かれる視点が絡み合い、物語の緊張感をさらに高めています。ページをめくる手が止まらず、まさに”寝不足必至”の一冊でした。

戦後から現在に至る政治や安全保障の背景が物語にしっかりと織り込まれていて、日本という国の立場を俯瞰して考えるきっかけにもなる作品です。下巻ではどんな展開が待っているのか、今から楽しみでなりません。

☕ この本は、こんな人におすすめ

  • スピード感ある政治サスペンスを楽しみたい人
  • 現代の日本と国際情勢をテーマにした小説を読みたい人
  • 新聞記者や政治家が活躍する骨太な物語が好きな人
  • フィクションを通じて「日本の安全保障」について考えてみたい人

🔚 おわりに

上巻だけでも圧倒的なスピード感と緊迫感で、読む手が止まりませんでした。
下巻では、国家を揺るがす陰謀がどのような結末を迎えるのか、さらにスリリングな展開が待っているはずです。
政治や国際問題に関心のある方はもちろん、スリル満点の物語を楽しみたい方にも強くおすすめしたい一冊です。

NANAKO
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最後までご覧いただき、ありがとうございました。この記事が、あなたと素敵な一冊との出会いにつながれば幸いです。
また次の本で、お会いしましょう!